■さて、選びましょう。まずは誰がどこでどんな風に飼うの?
犬の寿命は約15年。きっとかけがえの無い家族の一員になります。
最初からある程度の目的を持った方が選びやすいと思います。
例えば番犬として飼う、室内で飼う、散歩の友、ハイキングや海水浴にも一緒に行く!など。
■血統書はともかく血統が重要!犬の素質は遺伝情報がたより。
今や血統書は当たり前ですが、本当に必要なんでしょうか?血統書って何の為に有るのでしょう?
先にも述べましたが、子犬を選ぶのは非常に難しくプロでも失敗します。
ましてペットショップでガラスごしに初めて出逢った子の将来を予測するなんてほとんど無理です。
しかし生き物には遺伝があります。この遺伝情報と経験による観察力で判断するのに役立つのが血統書です。ですから本来血統は子犬を選ぶ段階で知る必要があり、それが当たり前なのです。
しかし残念な事に血統表示をしているお店のいかに少ない事か。
たまに「血統書いらんから、とにかく安い犬が欲しい」というお客さんがいますが、安い犬にもお父さんや
お母さんがいるので血統はあります。
血統書が付いているから良い犬、高価と思うのは間違った考えですね。
身近なところでは牛肉やお米などでも血統を表示していますね。
ここでちょっと想像してみて下さい。
スーパーの精肉売り場で日本産かアメリカ産か一切表示していない牛肉
。。。なんか不安です。
私たちはこれらの血統(ササニシキや近江牛)が表示されている事で安心して買う事が出来ます。
これら食品で一時ありましたね。血統や産地の偽装や虚偽表示。
なぜでしょう?隠したい何か、販売しにくい何か理由があることがあるのでは?と思います。あるお店ではチャンピオン犬の子供です!と良い犬だけ表示、それ以外の子は非表示。。。
非表示の子達には言えない理由が?
▲捨て犬:余談ですが、子犬のときは可愛かったがこんなに大きくなるとは思わなかったと捨てられた犬も居ます。
その飼い主さんは将来そうなると分ってたらきっと飼わなかった事でしょう。
■その子の情報を出来る限り知る事。
親犬を見るのが一番ですが困難な場合も多いので、その時は血統からしっかりと情報を集めて判断する事です。
一部の大量飼育繁殖ブリーダーはコスト管理のため質より量をとる場合もあります。予防接種を受けない、粗悪な
餌を与える、飼育頭数が多すぎて不衛生な環境で飼育している事も考えられます。
展覧会用犬は数十万頭の中から選ばれた種オス、台メスです。欠点の無い優秀な遺伝子を将来に残す使命があるので、その子犬達も遺伝的な欠点が少なくなります。そして、そのような良い犬は少数でしっかりと飼育管理されています。
少しの知識でこのような事が最初に分かります。その次に身体の大きさや性格等を遺伝と個体差を元に、販売者や作出者によく相談する事が大切です。
■価格について。
皆さんは犬の価格差について疑問を持たれると思います。お店によって理由は違うと思いますが、京都ダイゴ犬舎では日本犬保存会の標準のもとに値段の差がありますので、この子はこの子よりなぜ安いのか、高いのか等お気軽にお尋ね下さい。
やはり成長後に価格の差は出ます。高価な子ほど気性が良くカッコ良くなる可能性が高いです。
先にも述べましたが15年間の付き合いになりますから、もし気に入った子犬がいれば価格より相性を優先してあげて下さい。
価格に関係無く皆良い所を持っています。
また、忘れがちな購入後の飼育費用の事もしっかり考えておかないといけません。
◎例えば室内犬など洋犬ですとトリミング等で毎月5〜8千円かかると15年では100万円以上の費用が必要です。
これが柴犬の場合は必要なしです。
その差ナント100万円!
※さらに表示価格の違いに要注意ー店頭での表示価格には諸経費(生体価格の10〜30%)が含まれているのか注意して下さい。
トータル価格を聞く。
(諸経費とは血統書登録費、接種済ワクチン費、生命保証費、ドッグフード、食器、リード、首輪、消費税等です。)
■最後に。
ペットショップで可愛い子犬を見るとつい連れて帰りたくなると思います。しかしちょっと待って下さい。
その子の血統は表示されていますか?
販売店がその子についての情報を持っていますか?
安心して飼育後の相談が出来そうですか?
あなたの飼育目的に合っていますか?
その子の一生を引き受ける気持ちがありますか?
これらの事であなたにぴったりの子犬が見つかる可能性はぐっと高くなると思います。
◎その他の参考記事:
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